1974 in Vienna and Hamburg, studied by Rudolf Hausner and Ernst Fuchs.(-’78) 1993 ‘Art Works by Tsunemasa Takahashi’ published by Tokuma-shoten
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高橋常政展:灼熱の砂漠に迷い込みし我はペンギン会場: WALLS TOKYO会期: 2024.12.5(木) -2025.1.18 (土)冬期休業:2024年12月22日(日)- 2025年1月7日(火)URL:https://www.walls-tokyo.com/exhibitions/86
よくわからないものを「はっきり描く」と混沌が現れる。始まりはどこにもなく終わりもどこにもない、途中は初めから見当たらない。沈まずに漂うつもりなら、それは意志的なものでもあるし、そうでもない。
淡雪の中に立ちたる三千大世界(みちあふち)またそのなかにあわ雪ぞ降る− 良寛
美しいこれがすべてです。
Walls Tokyoでは2回目となる高橋常政(たかはし・つねまさ)の個展を、12月5日から2025年1月18日の期間開催します。
高橋常政は1949年東京生まれ。創形美術学校で学んだのち渡欧し、ウィーン派の中心メンバーであったエルンスト・フックス、ルドルフ・ハウズナーに師事。帰国後にイラストレーションの仕事を始め、並行して画家として個展等で作品を発表してきました。
淡雪の中に立ちたる三千大世界(みちあふち)またそのなかにあわ雪ぞ降る
―良寛の詠んだこの歌を、「淡雪の降る中に立っていると広大無辺の世界を感じる。そしてその広大無辺の世界の中にあわ雪が降っている」と解釈するとき、空から降ってくる雪を見上げている視点と、その人間の上に雪を降らせる自然という存在が交互に浮かび上がり、主観と客観が絶えず入れ替わる感覚に陥る。そして次第に自分がどこにいるのか、何者なのかわからなくなるという不思議な心地に包まれます。
絵を描くことは主体的な行為であると言えるのですが、今、制作をする高橋は、主体と客体を行き来しながら、どこに辿り着くのかもわからない混沌の中にあって抗うよりも身を任せている、そんな心境にあるのではないでしょうか。
灼熱の砂漠に迷い込んだペンギンは、過酷な運命を受け入れて小さな歩みを止めることなくさすらうのです。
Walls Tokyoで2回目となる本展では、高橋が実際にアトリエで使用しているテーブルや画材を展示。ライブ感のある空間で新作を発表します。
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