Takahashi Tsunemesa Office

Painter, Illustrator

1974 in Vienna and Hamburg, studied by Rudolf Hausner and Ernst Fuchs.(-’78)
1993 ‘Art Works by Tsunemasa Takahashi’ published by Tokuma-shoten

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高橋常政 展 -見つめてくる「イメージ」を見つめて

高橋常政 展 -見つめてくる「イメージ」を見つめて、を開催します
会場: ギャルリー東京ユマニテ(東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル 1F)
会期:2019. 6 24 月 7 13 土 日曜休廊 10:30 18:30
高橋常政「硬イ海ヲ泳グ黒イ亀ノ上ノ白イサイ」
水彩、アクリル、墨、金箔、ミクストメディア、和紙、パネル51.0×92.0cm
高橋常政(たかはし・つねまさ/b.1949東京)は’74年にウィーン、ハンブルクに渡り、R.ハウズナー、E.フックスに師事。主に油彩、テンペラの混合技法を学び、ウィーンで個展を開催。以後約4年間ヨーロッパで活動しました。 帰国後は、個展やグループ展などで作品を発表。その傍ら雑誌の挿絵、本の装丁、表紙画のイラスト、絵本など約40年に渡り画家、イラストレーターとして活躍。劇団四季ミュージカルのポスターデザインなども長く手掛けています。ギャルリー東京ユマニテでは1985年に初個展。その後も発表を続け、2011年には18年振りの個展を開催し、今回は4年振りの新作展となります。

高橋はその時々で興味のある絵画を徹底的に研究し、自身の作品を通して読み解いていきます。前々回の個展では、アンジェリコ、ボッティチェッリと室町期の等伯、狩野派、宗達、そして若冲などに焦点を当て、色彩豊かな油彩テンペラで、ヴィーナスをイメージさせる女性像に若冲の「動植綵絵」を彷彿とさせる動植物が渾然一体となった作品を発表しました。さらに前回(2015年個展)には、菩提寺である蓮華寺(東京・巣鴨染井)のふすま絵制作の機会を得、中国北宋と、室町から江戸末期の絵画を研究し、いわゆる滲みの水墨画ではなく、墨で鮮明に描く「墨描画」で10mものふすま絵を発表しました。

金箔の海に横たわる巨大で躍動感あふれる魚やサイ、象。今回の新作も圧倒的な存在感を放つ3mもの大作を中心に、動物や風景、人物像など様々なモチーフを描いた作品を約30点発表します。日々精力的に描き、あふれ出す沢山のイメージと格闘する高橋の新作、今回もお見逃しなく是非ご高覧下さい。
〈参考図版〉高橋常政 「動物涅槃図」 2015 墨、土佐麻紙 180×450cm。
●出品内容
和紙に水彩、アクリル、墨、金箔などを施した絵画。約3 mの大作を中心に小作品を含め約 30 点。

●作家コメント
「見つめてくる「イメージ」を見つめて 」 「イメージ」は無限にある、と不用意に断定してみます。もしも「イメージ場」があるのなら、イメージのかけらは無限にあるのか。そうするとイメージのかけらは質量のような「意味」があるように見えてくるのかもしれない。 僕の机上はイメージメモが散乱しています。全てが作品になることはなく、ほとんどは泡のように消えていきます。その中の少しのイメージが僕を見つめ返してくる。早く描けとそのイメージが変貌していきます。何かの深淵を覗き込むような、とても怖いときがある。それが美しいのか気持ち悪いのか描かないとわからない。僕の制作は「応急措置と対症療法」のようなもので、ただ立ち会っているだけのように思えます。白い画面に下地の色を塗っただけで「イメージ」が休みなく要求してくる。このままでは消えてしまうよ、と見つめ返してくる。 なぜ描くのかという疑問はもう全くない。「イメージを見つめる」ことは日常の掃除と洗濯と同じ様相。作品は、今「見つめ返してきたイメージ」への対応の痕跡にすぎず、僕の絵には「意味」がない。空中に留まっている動かない葉っぱのようなものです。

●略歴
1949 東京生まれ 1973 創形美術学校卒業 講談社フェーマススクールズに勤務 ((–’74, ’78 –‘ 1974 ウィーン、ハンブルクにて R. ハウズナー、 E. フックスに師事 ((–‘ 1993 『高橋常政のアートワーク』(徳間書店)出版

[主な個展]
1974, 79, 81 青木画廊(東京) 1975 Galerie am Rabensteig (ウィーン 1979, 82 ギャルリーユマニテ名古屋 1983 ギャラリー白(大阪)、ホワイトアートギャ ラリー(東京)、紀伊国屋画廊(東京) 1985, 90, 93 , 11 15 ギャルリー 東京ユマニテ 1999 「高橋常政の世界」 池田町立美術館(長野)
[主なグループ展]
1977 「20 ユンゲハンブルガー」 クンストハウス(ハンブルク) 1980 「グルッペ5」 ガレリーレピー(ハンブルク) 1987 「第二回具象絵画ビエンナーレ」 神奈川県立近代美術館 1992, 95, 97 「IMA『絵画の今日』展」 三越美術館

[その他]
表紙、装丁「ソフィーの世界」、小説「聖書」など多数。劇団四季ミュージカルの舞台装置、衣装デザイン、ポスター制作 雑誌表紙等 。